アメリカのユーチューバーであるクレイグ・ベンジンさんは、あるとき、意識的に体を動かす機会を作らないと、運動不足になってしまうことに気づいたようです。
そこで、毎日2万歩(約16km)歩くという挑戦を始めることにしました。
これは普通の人の2倍以上の歩数です。
日本人の平均歩数は1日約5,000〜7,000歩程度と言われていますし、日本人が健康のために推奨されている歩数は8,000歩です。
クレイグさんは、その倍の歩数に挑戦することで、どのような変化があるのか実験してみることにしたのです。
1日2万歩による体重の変化
チャレンジを始めてから、クレイグさんの体重(約80.3kg)にも変化がありました。
スタート時には体重が増えました(約80.7kg)が、その後は減少し、
1カ月後には約78.0kgになり、約2.7kgの減量に成功しました。
これは、運動を始めると一時的に体重が増えることがあるという一般的な現象と一致しています。
日本肥満学会の報告によると、運動を始めると筋肉の損傷による炎症で体内の水分量が増えることがあるそうです。
クレイグさんは、体重減少の要因として、歩くことと同時にカロリー管理も始めたことを挙げています。
アプリを使って食事と運動のカロリーを記録し、1日の摂取カロリーを管理していたそうです。
また、歩くことは、ランニングよりも空腹感が抑えられるという気づきもあったそうです。
これは、低強度の有酸素運動が食欲を抑制する効果があるという研究結果と一致しています。
1日2万歩チャレンジ中の様子
毎日2万歩をあるくのは、想像以上に大変な挑戦だったようです。
クレイグさんは「4時間も歩くと1日のスケジュールがかなり圧迫される」と嘆いています。
しかし、歩くことで新しい発見があることにも気づきましたようです。
例えば、知らなかった自転車道を見つけたり、アジア食料品店で好きなお菓子を見つけたりと、車では気づかなかった発見が多くあったようです。
これは、スローな移動手段である歩行ならではの利点と言えるでしょう。
歩行者の方が自動車利用者よりも地域の魅力をよく知っているという報告もありますし、クレイグさんの経験は、この報告を裏付けるものと言えるかもしれません。
また2万歩チャレンジ中は天候や場所によって様々な工夫が必要だったそうです。
雨の日は室内を歩いたり、旅行中はホテルの廊下や駐車場を歩いたりと、状況に応じて柔軟に対応していたそうです。
これは、日常生活の中で運動を取り入れる工夫として参考になりそうですね。
1日2万歩チャレンジ終了後の変化
30日間のチャレンジが終わった後、クレイグさんは毎日2万歩を続けることはできませんでしたが、以前よりも多く歩く習慣が身についたそうです。
現在は1日1万歩を目標にしており、毎日ではないものの、以前よりも頻繁に散歩に出かけるようになったとのことです。
これは、極端なチャレンジであっても、それを通じて新しい習慣を形成できる可能性を示しています。
行動科学の分野では、21日間同じ行動を続けると習慣化すると言われていますが、クレイグさんの経験はこの理論を支持するものかもしれません。
体重も減少し続けており、50日後には、約75.7kgまで落ちたそうです。
これは、運動習慣と食事管理を組み合わせることで、持続的なダイエットが可能であることを示しています。
厚生労働省の調査でも、運動習慣のある人はない人に比べて肥満率が低いという結果が出ています。
クレイグさんの経験は、この調査結果を裏付けるものと言えるでしょう。
1日2万歩チャレンジの予想外の気づき
2万歩チャレンジを通じて、クレイグさんはいくつかの予想外の発見をしています。
1つは、歩くことで時間の使い方が効率的になったという気づきです。
クレイグさんは「歩くことに3〜4時間使っても、必要な仕事は全てこなせている」と語っています。
これは、「仕事は与えられた時間いっぱいまで膨らむ」というパーキンソンの法則を実感したようです。
また、自然との触れ合いが、心身のリフレッシュになることにも気づいたようです。
1日2万歩チャレンジ:まとめ
クレイグ・ベンジンさんの2万歩チャレンジは、健康的な生活習慣の重要性とその効果を実証する素晴らしい例となりました。
彼はこの挑戦を通じて、体重を減少させただけでなく、心身のリフレッシュや新しい発見、時間の有効活用といった多くの気づきを得ることができました。
クレイグさんの経験は、私たちにとっても日常の中で運動を取り入れるヒントとなるでしょう。
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~参考~
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