運動のタイミングで体脂肪燃焼を最大化する方法について見ていきましょう。
朝食前の運動がベスト!?
みなさん、運動をするなら食事の前と後、どちらがいいと思いますか?
実は、食事の前に運動すると、体脂肪をより多く燃焼できることがわかっているんです。
これは、十数件の実験で確認されています。
平均して、食事前の低~中強度の運動1回で、食後の同じ運動量と比べて3グラム多くの脂肪が燃焼されるそうです。
なぜこんな差が出るのでしょうか?
それは、体の中でのエネルギーの使い方が違うからなんです。
食後に運動すると、体は食べた物から得たエネルギーを使います。
でも、食前に運動すると、体は貯まっている脂肪を使うんです。
だから、同じ運動をしても、食前の方がより多くの脂肪を燃焼できるんですね。
24時間の脂肪消費の比較でもやっぱり朝食前の運動がベスト!?
さて、食前運動の効果は24時間を通して続くのでしょうか?
日本の研究者たちが、この疑問に答えるための実験をしました。
その結果、食前に運動した日は、24時間で約90%多い脂肪を燃焼したことがわかったんです。
具体的な数字を見てみましょう。
昼食後に運動した日は、1日で合計608カロリーの脂肪を燃焼しました。
一方、朝食前に運動した日は、同じ24時間で1,142カロリーの脂肪を燃焼したんです。
これは驚くべき差ですよね。
ちなみに、この効果を得るためには、6時間以上食事を取らない状態で運動する必要があるんです。
朝食前が難しい人は、遅い昼食前や夕食前に運動するのもいいかもしれませんね。
糖尿病患者には食後の運動がベスト
ここまで食前運動の効果について話してきましたが、糖尿病の人には違う方法がベストかもしれません。
実は、糖尿病の人は食後に運動した方が血糖値のコントロールに効果があるんです。
なぜでしょうか?
それは、運動中に筋肉が血液中の糖を使うからなんです。
食後に血糖値が上がっているときに運動すると、その上がった血糖を効率よく下げることができるんです。
実際の研究結果を見てみましょう。
2型糖尿病患者を対象に、夕食前または夕食後に20分間のゆっくりとした散歩をしてもらいました。
すると、夕食後に散歩したグループは、血糖スパイク(急激な上昇)を30%も抑えることができたんです。
これは血糖降下薬と同程度の効果があるそうですよ。
糖尿病の人は、食事開始から30分後に運動を始めて、1時間続けるのが理想的だと言われています。
でも、10分間の散歩でも効果があるので、無理のない範囲で続けることが大切ですね。
このように、運動のタイミングを工夫するだけで、体脂肪燃焼や血糖コントロールに大きな違いが出ることがわかりました。
みなさんも、自分の目的や体調に合わせて、最適な運動タイミングを見つけてみてくださいね。
~参考~
コメント