歯磨きとフロスの正しい順番について、見ていきましょう。
フロスの効果
みなさん、歯と歯の間の汚れを取るフロス(糸ようじ)を使ったことはありますか?
フロスは歯ブラシが届きにくい場所の汚れを取るのに便利な道具なんです。
研究によると、フロスを使うとプラーク(歯垢)を約60%も減らすことができるんです。
プラークというのは、歯に付着する細菌の塊のことで、これがたまると歯肉炎(歯ぐきの炎症)の原因になります。
フロスを使うと、歯肉炎の症状も半分に減らすことができるんですよ。
研究では、3週間、口の半分だけにフロスを使い、もう半分は何もしないで比較したんです。
その結果、フロスを使った方がプラークも歯肉炎も大きく減ったんです。
でも、この研究では歯磨きはしていませんでした!!!
だから次は、フロスと歯磨きを一緒に使うとどうなるのか見てみましょう。
フロスと歯磨きの組み合わせ
フロスと歯磨きを組み合わせると、もっと効果があるように思えますよね。
でも、実はその効果ははっきりわかっていないんです。
11つの研究で、フロスと歯磨きを組み合わせる効果が確認できたのは、たった3つの研究だけでした。
これはとても少ない数字です。
でも、これは研究の方法に問題があったからかもしれません。
例えば、フロスの使い方が正しかったかどうかを確認していなかったり、研究の期間が短すぎたりしたのです。
それでも、アメリカ歯科医師会は、毎日フロスと歯磨きを一緒に使うことを勧めています。
歯医者さんたちの長年の経験から、フロスは役に立つと考えられているからです。
ただ、もっとしっかりした研究が必要だということは確かです。
フロスと歯磨きの組み合わせが本当に効果的かどうか、これからの研究に期待しましょう。
歯磨きとフロスの正しい順番とその理由
さて、フロスと歯磨き、どちらを先にするのがいいのでしょうか?
研究によると、フロスを先にして、その後に歯磨きをするのが一番効果的だということがわかりました。
なぜでしょうか?
フロスは、歯の間にたまった食べ物のかけらやプラークを押し出すことができます。
そして、その後に歯磨きをすると、押し出された汚れをしっかり落とすことができるんです。
さらに、歯磨き粉に含まれるフッ素という成分が、フロスで開いた歯の間の隙間にも入りやすくなります。
フッ素は歯を強くする大切な成分ですよね。
逆に、歯磨きを先にしてからフロスをすると、せっかく歯磨きで落とした汚れを、フロスで歯の間に押し込んでしまう可能性があります。
この順番の効果は、「歯磨きとフロスの順序が歯間プラークの減少とフッ素保持に与える影響」という研究で確認されました。
みなさんも、今日からフロス→歯磨きの順番で歯のお手入れをしてみませんか?
きっと、歯がもっとピカピカになりますよ!
ただし、フロスの使い方も大切です。正しい使い方を知らない人は、歯医者さんに聞いてみるのがいいですね。
健康な歯と歯ぐきのために、毎日の正しいケアを心がけましょう。
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