孤独は体にめちゃくちゃ悪い?:カズレーザーと学ぶ。まとめ

カズレーザーと学ぶ。

『カズレーザーと学ぶ。テーマ:最強食品カレー&孤独(日本テレビ)』で取り上げられたのは、最近、若い人たちの間で増えている孤独の問題。特に高齢者より若者に広がっているこの孤独、実は心と体にめちゃくちゃ悪い影響を及ぼしてるんだそうです。それについてまとめてみたので、早速みていきましょう。

近年、孤独が体に与える影響に関する研究が注目を集めています。かつては高齢者の問題とされがちでしたが、今は若者にも広がっているこの現象。20代、30代で孤独を感じる人が増えているという調査結果が出ています。

現代の孤独の実態:若者の方が高齢者よりも孤独を感じている!

博士:孤独っていいうと高齢者の悩みっていうのがかつてはあったんですが、最近の調査結果をみると20代、30代が一番高くなっているですよ。

番組でも、街の人170人に孤独を感じたことがあるか調査したところ、孤独を感じたことがあると答えた人は約60%いました。

ただ、若者(10〜30代)とベテラン世代(40代以上)に分けてみると、明らかに若者の方が孤独を感じていることがわかったのです。

孤独はタバコよりも体に悪い!?

博士:また、寿命に対して孤独がどれくらい影響してるのかを、健康な人と比較したレビューー研究では、孤独だと約1.9倍死亡リスクが高くなってました。タバコや飲酒よりも孤独の方が体に悪いという結果には驚かされましたね。
博士:そもそも孤独は、不健康になりやすいんですね。一人暮らしをすると急に生活がズボラになったりしますからね。他にも孤独が不健康をもたらす研究データがたくさんあります。

・ハーバード大学の研究では、孤独だと死亡率が26%上昇すると報告されています。
・九州大学の研究では、孤独だと認知症になりやすいと報告されています。約1万人の健康な人と交流頻度のない人で脳の容積を比較したところ、交流頻度のない人のほうが脳の容積が少なくなっていました。(「65歳以上の8、896名を対象」「九州大学」)

別の博士:脳の働きの維持に対しては交流とは必須といえますからね。正常な交流がなくなってくると、脳の色んなところの機能が落ちてくるんですよ。
カズさん
カズさん

じゃあ、脳の構造的に、人間はひとりで生きるようにできていないってことですか?

別の博士:その通りです。脳はコミュニケーションのためにあると言ってもいいと思います。
他にも、うつ病のリスクが4〜5倍(トロント大学)、糖尿病リスクが1.4倍(欧州糖尿病学会EASD)という研究報告があり、孤独のデメリットの深刻さが明らかになってきています。

危険な孤独がいま20〜30代中心に増え続けている原因は?:SNS

博士:高齢者の孤独は、配偶者や知り合いとの死別、身体的不安等であったのに対し、若者の孤独は、相互フォロー、鍵アカ(サブアカ)、いいね!数、フォロワー数、グループからの排除といったように、SNSに関連するものが多くなっています。

コミュニケーションツールが発達してみんなと繋がっている感覚がってすごくあるのかと思いきや、そんな結果が出てるんですね。

博士:LINEのID交換や、Instagramの親しい人たちにしか見られないような機能により、SNSは友達の境界線が可視化されているため、自分が集団から外されたことを実感されやすく、それが孤独のスイッチになっていることが多いですね。

 

SNSのコミュニケーションツールが発達しているから、家に帰っても「LINE返さなきゃ」とか家でも気にすることが多くなっちゃって、学校だけで我慢していたものを、家の中でも我慢しないといけないっていうのが、すごく今の子達の悩みとして辛いんだろうなって。

博士:ある意味逃げ場がない。というふうな形になってしまっているのはあります。休まる時間が必要です。スマホを枕元に置いて常に気にしちゃうって人も多いので。なので、SNS上での仕分けなどして、気にする場所を減らしてあげることが大切です。

そもそも私たちは、そんなに人間関係求めているか?

博士:調査したところ、わずわらしくても人との付き合いが密接な社会を望む人は34%、寂しくても個人の自由を尊重してくれる社会を望む人は66%という結果になりました。あんまり人は密接な関係を望んでいないんですね。(生協総合研究所:2023年 25〜54歳を対象に調査)

カズさん
カズさん
寂しくても個人の自由を尊重してくれる社会の方が、選びやすい選択肢な気がします。もう一つの選択肢は、我々がいまずっと否定していた飲みニケーションとかマイナスのイメージに引っ張られるので。
博士:ここで注意したいのは、自分がある程度関係を選べて、嫌なものは嫌でやらない。やりたいことだけやるっていう感じでできればいいんですけど、逆に言えばそういうふうに相手に目的とか利点を提示できない人っていうのはひとりでいるしかないのか?ってなっちゃう。

カズさん
カズさん

平成の終わりから令和にかけてそれがいい社会というか、互いに尊重とか昔からのやり方を否定していたりしてたと思うんですよ。昔は選択肢がなかったから組織に属さないといけないっていうルールがあったから、単純に孤独を感じる理由がなかった思うんですよ。それは良くない。もっと自由にやろうってなった結果、選択肢が単純に見つからない人が生まれたって話になるんですかね。

博士:おっしゃる通りなんですけど、多少寂しくても1人でいられるならそれでいいかって考えていくのか、それともちょっと息苦しさはあるけども人間関係があった方がいいのかって、ある程度考えなくちゃいけない時期に来ている。その時忘れちゃいけないのが、孤独は心身に対してすごいマイナスの影響を及ぼしてしまうことだと思います。

まとめ:カズレーザーと学ぶ。2023年12月19日放送 最強食品カレー&孤独

いかがでしたか?考えさせられることが多い内容の回でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

博士:早稲田大学 文学学術院文化構想学部  石田光規教授(内閣官房孤独・孤立対策メンバー)
別の博士:東北大学 大学院医学系研究科 虫明元教授

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